実際にレコーディングをはじめるときに必要な用意がいくつかあります。ケースバイケースではあるものの、もし欠けているものがあれば準備をしてからレコーディングにのぞむことをオススメします。
その1 充分な練習
何よりも充分な練習が大切です。言われるまでも無いことかもしれませんが、レコーディングだから何とかなるというのは幻想で、良い設備で録音すればするほど、鮮明に演奏が録音されていきます。なので、まずは本調子でなかったとしても良い演奏だと感じられるぐらいは練習をしてからレコーディングにのぞむようにするとよいでしょう。そうすることで、当日は余裕をもって判断をすることができます。
また、メトロノームのクリック音だけでも自分らしい演奏ができるようにしておくことが大切です。
その2 ルーティング図
どのマイクをどの場所に立てて、何処につなげるのかを予め用意をしておくと当日スムーズに録音の準備をはじめることができます。
ぱっと見てわかりやすければどんなものでも大丈夫です。
図:実際のルーティング図
その3 プロジェクトファイル
当日までには、録音したい曲のテンポが設定されたプロジェクトファイルを予め作っておくようにしましょう。また、曲の展開を予めマーカーを打っておくと「Bメロの2小節前」と言われたときにすぐに目的の場所を出せるので大変便利です。
ここで注意をしておきたいのは作業するサンプリングレートとビットレートです。
サンプリングレートは高いほど繊細に録音をすることができますが、その分パソコンの処理が重たくなります。アコースティックなものなら96khz、ロックやポップスなら48khzがオススメです。
また、ビットレートはレコーディングした後から変更することはできないので、なるべく大きい数字のものを選んでおきましょう。最近のDAWソフトなら、32bit floatを選んでおけば、それがベストです。
その4 楽譜と歌詞カード
楽譜と歌詞カードは予め人数分用意をしておくようにしましょう。そうすることで、みんなで意見を交わしやすくなります。また楽譜にプロジェクト上の小説数を赤鉛筆でメモをしておくと便利です。具体的に「何小節目から録音お願いします」といった調子で数字で指示を共有することができるので、スムーズに作業を進めることができるでしょう。
心得チェックリスト
- レコーディングでは自分の実力の6割出せれば良いほうだと考えておきましょう。その6割で感動できる作品を作れるように練習が必要です。
- ブースが別れている場所ではトークバックマイクを設定することを忘れないようにしましょう。
- ソフトが対応していれば32bitfloatを選んでおくようにしましょう。