作曲が終わって、アレンジが終わって、実際に作品をかたちにしていくときに、どんな音が正解かはっきりと答えることはできますか?
頭のなかに鳴っている音を客観的に説明するのはなかなか難しいものです。
いざ、作品作りをはじめてみると正解が無数にあって、どの道を辿っていけばいいのかわからなくなってしまうことがあるはずです。
そこで、実際に作品をかたちにしていく前に、目標になる作品(=リファレンス)を設定してあげることで、道に迷ってしまったとき、あるいは正解の選択肢が多くなりすぎたときに迷わず判断することができるようになります。
もちろん、既存の作品に縛られたくない!といった心構えは大事ですが、そんなあなたにもきっと大きく影響を受けて、目指している先輩の背中があることでしょう。
目標になる作品を先に設定をしておくことで、一から自分だけで戦うよりもずっと効率的に作品を仕上げていくことができます。
まずは3つ、あなたの作品の道標になるリファレンスを設定してみましょう。
リファレンスになる作品を設定するコツ
リファレンスを設定するときには、無理に全てが当てはまる作品を探す必要はありません。
例えば、
・イントロはこの曲のこの世界観が良い
・この曲の熱い感じをコーラスでは使いたい
・このギターの音みたいに乾いた音にしたい
といったように、ちょうどよくあてはまる場所を探して、3つ設定をしてみましょう。
3つ設定した後に、自分の曲がそのリファレンスにした作品のように鳴っていることを想像してみて、違和感がなければ、目標設定は正しいと言えます。
ここで、設定したリファレンスは曲の仕上げの終盤まで使うことになるので、忘れないようにメモをしておき、プレイリストを作っておくようにすると便利です。
心得チェックリスト
- アレンジが似ているかどうかだけで判断するのではなくて、自分の表現したい世界観や感情表現を持っている作品を選ぶようにしましょう。
- あなたが何回聞いても感動できる作品をリファレンスに設定することがオススメです。
- バンドの場合は、リファレンスを通じてお互いの目指している場所を共有することができます。メンバー全員で3つ選んで、その中からさらに3つに絞るようにしてみましょう。