このあいだ、友人とこんなやりとりがありました。

「コンデンサーマイク貸して!」

「扱い方ちゃんとわかってる?」

「調べるので大丈夫。」

「うーむ・・(本当に大丈夫・・なのか・・?)」

 

なぜ貸し渋ったのかというと、

コンデンサーマイクは使い方を間違えるとすぐ壊れてしまうからです。

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そこで、コンデンサーマイクの正しい取り扱い方を記事にしておきたいと思います。

コンデンサーマイクは、確かに繊細ですが、使い方を知れば、怖くありません!

 

 

以下、順番に、接続方法です。

 

  • マイクプリアンプのゲインが0になっていること、48vファンタム電源の供給がOFFになっていることを確認してください。

ファンタム電源は大体、48vという表記が多いです。

 

  • ショックマウントに取り付けます。

コンデンサーマイクは大体、ショックマウントがついています。

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先にショックマウントをマイクスタンドにとりつけてから、その後マイクをとりつけます。

色々なタイプがありますが、上記写真のようなタイプの場合は、

取り付けるときはマイクをひねってつけるのではなくて、ショックマウントの低面にあるノブをひねります。

 

  • マイクを録音したい場所に設置して、XLRケーブルを繋ぎます。

マイクプリアンプ---XLRケーブル---コンデンサーマイクの接続順です。

 

  • 48vファンタム電源をONにして、電源を供給します。

また、ゲインを適正音量まで上げます

※ゲインの使い方については色々な使い方があります。
最近のマイクはゲインを稼がなくてももともと大きな音のマイクが多いので、そんなときはPAD機能(音量をおさえる機能)を使ってゲインをあげてつかってます。
ある程度マイクプリのゲインをあげると、そのマイクプリ特有の癖がでてきます。

※真空管マイクはファンタムは基本不要です。またリボンマイクはマイクによって必要かどうかが変わってきます。

 

片付けかたの順番

  • ゲインを0にする
  • 48v電源をOFFにする(放電まで10秒程度必要なことがあります)
  • XLRケーブルを抜く
  • ショックマウントからマイクをはずす
  • ショックマウントをマイクスタンドからはずす

以上です。

 

コンデンサーマイクで気をつけて欲しいこと

極力振動を与えない。
⇒チェックの際叩いたりしないでくさい。壊れます。

⇒マイクを落とすと壊れます。マイクスタンドのねじがしっかりとしまっているかどうかの確認を忘れないでください。

湿気には気をつける。

⇒音質が変わってしまいます。

⇒保管方法はデジケーターという湿度を管理できるケースにしまうか、ジップロックの中にシリカゲルと一緒に保管するのがおすすめです。

SM58と違い、直接手でもって録音はしません。

⇒繊細なので、ハンドリングのノイズがかなり入ります。それゆえ、ショックマウントで使います。

繋ぎ方と片付けかたは必ず守ってください。

⇒電圧をかけている関係で、いきなり抜いたりすると壊れます。

 

以上です。

ちょっとややこしいかもしれませんが

振動に弱いこと

接続に順番があるということ

を理解すれば、すごく簡単だと思います!

ではでは!

※旧マスログ(old.masslog.jp)からの紹介記事です。