レコーディングの現場についたときに、まず確認をしたいのは、自分が聞いている音が普段自分の環境で聞いている音とどのぐらい違うかということです。ヘッドフォンですとあまり違いを感じられないかもしれませんが、モニタースピーカーの場合は機種や設置場所によって大きく聞こえる音が変わってしまうもの。データーを持ち帰ったときに、「?」とならないように一番最初に設定したリファレンスを、いろいろなボリュームで流して聞こえ方をチェックしておきましょう。
注意して聞きたいポイント
ここで注意して聞きたいポイントは、以下のとおりです。
- ベースやキックが普段とくらべてどのぐらい聞こえるか。
→低域が強く聞こえてしまっていないか確認します。
- いつもよりも広く聞こえるのか、狭く聞こえるのか。
→あまりに普段と違って聞こえる場合は、スピーカーの位置を調整します。
- ハイハットなどの金物が普段よりも強く聞こえるかどうか。
→高域がどう聞こえるかを確認してスピーカーのクセを掴みます。
- 普段聞いているヘッドフォンとの音の違いを確認する。
→ヘッドフォンとの差からスピーカーのクセを掴みます。
ただ、実際のところそういった部分を意識だけで補うのはなかなか経験がいることなので、もしできれば、自分の普段使っているスピーカーやヘッドフォンをそのまま持ってきてしまったほうがラクかもしれません。
実際、色々な現場に足を運ぶエンジニアは、モニタースピーカーを持参していることが多いです。
最低限、普段使っているヘッドフォンを持っていくようにすることで、いつもの音と違和感なくレコーディングをすることができるようになります。そのため、例えスタジオに常設してあるようなヘッドフォンを普段から使っていたとしても、自分のヘッドフォンを持参するようにするとよいでしょう。
心得チェックリスト
- 外に出向くレコーディングの時は、ヘッドフォンは持参するようにしましょう。
- リファレンスを通じて、どういった音を現場で目指せばいいのかを把握することができます。時間に追われていたとしても、自分の基準とどうズレているかはしっかりと理解しておくことが大切です。